

びっくりレポート002号
10月23日(金曜日)雨 26度
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| 第二次世界大戦時に日本軍によって設置された高射砲を見学する、高野と地元の少女リリアン。当時のまま残っている。 |
かんかん照りの水曜日、パイロットの他に6人の客を乗せた飛行機が、ウォレアイ環礁に到着しました。
ワールドスクールジャパンからグレッグと私、他に教育庁から3名、そしてお父さんがウォレアイで亡くなったばかりというアメリカに暮らすウォレアイ出身の男性です。教育庁からの3名は、ウォレアイの高校に17台のコンピューターを設置するためにやってきました。
空から見たウォレアイ環礁は、真っ青な海が色を変えてエメラルド色や淡いブルーになっている中に、濃い緑色の首飾りのようにつらなっていました。
飛行場には、昨年もこのプロジェクトに加わった、高校生のダーリアがいい匂いのするレイをたくさん抱えて迎えに来てくれました。ダーリアは今年の1月、ウォレアイの生徒達を代表して来日し、東京でのシンポジウムで発表しました。
小型飛行機が到着できる島は、ファララップといって、ウォレアイ環礁20の島のうちで最も大きく、かつ人口の多いところ。南北に約2キロ、東西に平均約900メートルほどの島に、約600人が暮らします。
私たちがお世話になるのは、チーフの一人、フランシスコ・マイラールさんの家族です。
島のもっとも南の外れにあります。
到着してみると、島もマイラール一家も、通常の状態ではありませんでした。
まず島では月曜日にお葬式があり、それから4日間は誰も通常の仕事をしてはなりません。島中の男たちは魚をとりに出かけ、女達は料理をして、亡くなった人の家族を見舞い世話を焼きます。新しくココナツを取ることも禁止だそうです。もちろん学校もお休みです。
そして今日は5日目。島中の人たちは、亡くなった男性が暮らしていた家やメンズハウス、作業場などをきれいにし、地面に敷かれているサンゴのかけらを新しくしたり、その男性が使っていたヤシの木をすべて切り倒して埋める作業をしました。
もう一日かかるだろうということです。
マイラール一家には、先週の木曜日に新しい赤ちゃんが誕生しました。
フランシスコさんの長女、ジュリアーナの3番目の子ども、元気な男の子です。
ウォレアイでは、赤ちゃんを生むときには、特別な小屋を海岸に建てます。そしてお母さんと、赤ちゃんを取り上げたおばあさんやおばさん、赤ちゃんにさわった人はみな、母屋の方には近寄らず、10日間をその産や(バースハウス)で過ごします。
近所の女達も総動員で、赤ちゃんやお母さんのために水を汲んだり、料理をします。母屋にあった台所も海岸に引っ越し、家の中からはおばあさんやジュリアーナのための道具や衣類が持ち出されたので、ガランとしています。
そんなまっただ中に到着してしまったのですが、島の人たちは快く迎えてくれました。
私たちもできるだけお手伝いをしようと、今日は一緒に、掃除に加わりました。掃除といっても、大変な肉体労働です。
グレッグは、刈り取った草や木を埋めるための大きな穴を掘る手伝いをしました。男の人がすっかり隠れてもまだまだ深い穴です。私は最初は草取りと、運ばれてきた小さなサンゴや砂をあたりに敷き直す作業、そして後半は海岸に行って、そのサンゴを袋に詰めて運ぶ作業をしました。
40キロのセメントが入っていた袋に、打ち上げられているサンゴを素手でかきいれ、それをえいやっと肩に担いで浜の上に止まっている車に運びます。さらに大きな袋に入れ直したりもします。結構、腰にきます。
こっちの女の人たちは、みんなふくよかで優雅なものごしなのですが、この重労働を歌を歌いながらやってしまいます。
北極などで結構ハードな遠征をしてきた私は、自分の腕が筋肉で太いと思っていましたが、なんとこっちの女の人たちの腕とは比べ物になりません。彼女たちの多くは、一升瓶ほどの太さがあります。もちろん男性は、ぴしっとしまって、しなやかな筋肉で全身が覆われていて、腕も太いのですが、女性もまったく負けていません。
本当にたくましく、健康的な人たちだと感心しました。
ルイス校長と話しをして、月曜日に、ワールドスクールジャパンのプロジェクトのためのチームに集合をかけ、いよいよ始まることになります。
島がちょっぴり非常事態だったので、ゆっくり始めたいと思います。こんにちはメッセージをよろしくね。みんなのお友達になるウォレアイの生徒達の写真も、月曜日の夜には送りたいと思います。(高野孝子)
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