びっくりレポート

 タカコ・グレッグが日本を離れてから、日々のできごとや見たこと聞いたことを、みんなにレポートします。お楽しみに!


びっくりレポート006号

10月28日(水曜日)

 アーニーが家族のお墓場の近くに座り、ワールドスクールの友だちへメッセージを書いています。
 今日はウォレアイの埋葬(まいそう)の伝統について、島のチーフの一人、フランシスコ・マイラール(60才代)と彼の息子、アーニー・ヒラール(14)と話しました。

 ウォレアイで人が亡くなったあと、伝統的に二つのやりかたがあります。

 地面に埋める「まいそう」と海に流す方法です。キリスト教がスペインによってミクロネシアにもたらされる前、そして第二次世界大戦後のアメリカからの影響が強くなる前、埋葬(まいそう)は家族のお墓場で行なわれていた。

 死体をラバラバでくるんで埋めてから、お墓全体にサンゴをふりかけて印にしていた。いまだにフランシスコさんの家のお墓場に、家族の何人かは埋めてあるそうです。海に流す死体も埋葬(まいそう)と同様ですが、ラバラバでくるんだ上に、マット(繊維で編んでいると思う)と太い網をまきつける。石を重りにし、カヌーで二つのうちの一つの決まったポイントまで行って、そこで海にいれる。

 フランシスコさんは他の離島の話もしてくれました。ユリピック島は本当に小さな島でまいそうする空き地はなかった。「非常に空き地がすくなくて、一つの大きな穴を掘って人を埋め、大きなサンゴでふたをしていた。だれかがなくなった場合サンゴをとって、また穴に死体をいれる」とフランシスコさんは言います。一つの穴に埋める方法は長く使われていたそうですが、ふたを開けることで島民が病気にかかると考え始めた。

 「イファリク島では埋葬(まいそう)の習慣は戦後までなかった」とも言ってました。

 これらが昔からあったやり方なんですが、キリスト教が島に影響を及ぼしはじめてからいろいろな変化が起こりました。今は、前と変わって、家族が教会の墓場に死体を埋めるのか、自分たちの家族の墓場に埋めるのかを決め、死体を棺桶(かんおけ)にいれ、お墓に十字架をつけます。海に流すことは教会に禁止されています。

 子どもたちは何を考えているか知るために、アーニーと話をしました。

 二人で家族の敷地内にあるお墓場まで歩きました。一つの十字架がもう一つの十字架のすぐ前に立っていて、さらに右の方にもう一つ十字架があります。アーニーのお姉さん、もう一人のお姉さんの赤ちゃん、そして彼のおばあさんが埋められているそうです。他にも何人か、フランシスコの親戚が埋められています。ただ十字架はついていません。

 お墓の近に行ってもアーニーは特にいやな様子はなかったので、弓削小学校が送ってくれた質問をいくつか聞きました。お墓の形、色、周りの様子など。

 ちょっとお話をしてからアーニがお墓場の中で座って、みなにメッセージをよろこんで書いていました。形が長方形、十字架の色は赤と白、そして周りが私たちの庭ですと説明してくれた。(グレッグ)

アーニーより
 お墓場には蚊とハエがいっぱいいます。お墓場で隠れんぼするのがすきです。お墓は怖くないです。みなとやり取りするのを楽しみにしています。

前のレポートに次のレポートに
タカコびっくりレポート目次トップニュース画面に   


Copyright World School Japan Committee & ECO-CLUB, 1996-8. No reproduction or republication without written permission.
 この画面に掲載された記事・写真・イラスト等の無断転載を禁じます。すべての著作権はワールドスクールジャパン実行委員会とエコクラブ、ならびにそれぞれの著作物の作成者に帰属します。
 ご意見、感想、お問い合わせはinfo@wschool.orgまで