びっくりレポート

 タカコ・グレッグが日本を離れてから、日々のできごとや見たこと聞いたことを、みんなにレポートします。お楽しみに!


びっくりレポート027号

11月12日(木) 曇りのち雨/27℃

 日本やアメリカでの川の汚染の様子や、沖縄の赤土流出の様子、東京湾でのゴミ最終処分場などの写真のカラーコピーをみんなに回しました。ルイスの説明に、みんな顔をしかめたり、声を上げたりしながら見ていました。

 他の国でのゴミ問題や汚染の問題の深刻さに少しでも気づき、この故郷をこんな状態にしないように今行動するのだという意識を持ってもらえればと思います。

 今日集まった場所の回りのゴミを、ほんの数分で集めました。布きれが3枚とココナツの葉で作った小さなバスケット、段ボール箱以外は、燃やしてはならないゴミ。そのほとんどが、最近の干ばつの援助としてアメリカから贈られた缶詰の空き缶でした。ジュースや果物の缶詰です。他には電池が一つと、サッポロイチバンのラーメンの袋が3つ、お店で買い物をすると入れてくれる、ブルーのビニール袋のはしきれも幾つかありました。何が入っていたのか、ガラスビンも一つ。

 燃やしてはならないゴミの山を前に、どうしたらいいかみんな困っています。

 援助物資が、島のゴミをいっきに増やしてしまったという皮肉な結果です。島の人たちの暮らしからは、ゴミはほとんどでません。生ゴミはゼロです。骨もバナナの皮も、ブタのえさになります。犬やニワトリが、カスまできれいにしてくれます。

 もちろん、飛行機が来て、電気もあるこの島では、他の島よりもゴミは多いとは思いますが、日本やアメリカで一日に一人が出すゴミの量とは比較にならないでしょう。でも他の国のようにゴミを集めて、決まったところに捨てている代わりに、そのままほおっておかれているので目立ちます。

 小さなゴミの山をそのままにして、これまでもらったみなさんからのメッセージを分かち合いました。

 ウィスコンシン大学のステンストラップさんや松田さん、ジョーイからの、ゴミ処理やゴミ問題についての幾つかの提案や、ガラスビンを砕いて海に捨てるのはよくないという、幾つかのメッセージも話しあいました。

 ステンストラップさんは環境教育の専門家ですが、プラスチックやゴムを燃やすとどんなガスが出て、どんな影響があるかを教えてくれました。生徒たちは熱心にメモを取っていました。「蚊よけ」としてビーチサンダルを燃やす人がいるので、その煙に鉛やダイオキシン、クロミウムやカドミウムなど、人体に恐ろしい影響を及ぼすものが含まれていることを知って、驚いていました。

 フランス、トゥルーズの9年生からの「ゴミの影響」のメッセージも驚きでした。 ステンストラップさんに生徒から質問です。

 「電池を集めておく場所を決める」ということですが、カドミウムや水銀が入っていない電池でも、地面に埋めるのは行けないのですか?また、スチール缶は、ここではあっというまに酸化されますが、埋めるとどんな影響がありますか?

 ゴミ問題に対応する糸口は十分もらったと思います。明日からは、いよいよ彼ら自身が話しあって、この島ではどうしていったらいいのかを考え始めます。またみなさんの意見も聞かせて下さい。

(報告:大前純一)



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